車関係

画像:車関係(旋回装置・手動装置)

頚髄を損傷して体の機能を失っても車の運転は可能です。必要な装置(旋回装置や手動装置)を車に設置すれば、指が動かなくハンドルを握れなくても、足が動かなくても車に乗ってどこでも行けます!

トランスファーボード(スライディングボード)

怪我をしてからずっと疑問に思っていたのは、車椅子に乗ってる方はどうやって車に乗り移ったり運転してるのか?ということでした。けど、これを初めて見たときに納得しましたね。これがあれば車椅子と車のシートの間の隙間は関係ないですもんね。

トランスファーボードは2種類持っています。木の板で出来ているのと、分厚いプラスチックで出来ているものです。現在はボードがなくても乗り移りは可能なので使用していませんが、車高が高い車や低い車に乗せてもらうときには大活躍です!

担当だったOT(作業療法士)の方に作ってもらいました。必要であれば、「ボードが欲しい!」と相談してみてください。

頚髄損傷者の車椅子から車へのトランスファー(ボードなし)

旋回装置

ハンドルを回すための旋回装置です。ハンドルを握れないために、画像のように手をハンドルに固定してしまいます。これで問題なくハンドルを回す事が出来ます。

基本的には、手と旋回装置はマジックテープで固定するんですが、もっと簡単に取り外しが出来るようにと、業者さんに頼んでマジックテープで固定しなくても取り外し出来るように作ってもらいました。しかし、手が外れてしまうこともあるので、マジックテープで固定した方が安全です。

手にピッタリとフィットさせて作りすぎると、長時間の運転では親指のあたりがかなり痛くなります。若干余裕があった方が良いと思います。

手動装置

手動装置です。アクセル・ブレーキ・ホーン・ウィンカー・ハザード・ライトの切り替えなどはここで行います。前に押すとブレーキ、手前に引くとアクセルです。

怪我をした頃、もう車は乗れないなぁと思っていましたが、何年か経って車に乗れるようになったときは最高の気分でした。

車への乗り移りや、車椅子の積み込みは大変ですが、好きな所に行けるという事で、車に乗れるようになる前と後では世界がかなり変わりました。

今後、技術が発展し、重度の障害があっても車の運転が可能になる。というような時代が来るといいですね。

トランスファーボード(スライディングボード)

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